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2011年9月29日 (木曜日)

リスク管理体制

オーナーシップを持った人材がやっていることがリスク管理だとすると、リスク管理はオーナーシップを持った人材が量的に十分で、適切に配置されていれば解決ということになる。しかし、こんな恵まれた会社・組織はなかなかないだろう。また、内部統制の基本要素のツー・トップは表裏の関係にあり、これは統制環境面から見た捉え方だ。

 

リスク管理面から見た場合は、オーナーシップを持った人材がどのようにリスク管理をやっているかということになる。特に統制活動が典型だが、他の基本要素と重複する部分は比較的定型化しやすいのに対し、リスク管理固有の分野であるリスクの識別・分析・評価・対応(策の立案)は、非定型的で、高いスキルを要求される。

 

そしてその特徴は自分勝手な制約を設けずに、「先読み」し、「判断したら断固として実行する」こととその「スピード」だ。スピードは事前準備の質と量の関数、判断と実行も同様なので、結局「先読み」が本質的に重要ということになる。「先読み」とはリスク管理の固有分野であるリスクの識別・分析・評価・対応(策の立案)だ。

 

まだ大きな問題が残っている。総論賛成・各論反対愛好者、既得権・所属組織の利益優先者の存在だ。オーナーシップを持った人材は少なくても、この属性を持った人々はどこにでもいる、というか誰もが持っている属性だ。いや、こういう属性が組織には必要なのかもしれない。しかし、しばしばこういう人々のなかには自分勝手な制約を設け、都合の良い条件だけを過大評価し、現実であっても不利な事象は無視する人がいる。しかしそういう人々を動かせなければリスク管理は机上の空論で終わってしまう。だからリスク管理には説明力・説得力、組織的な権威付けや情報共有が欠かせない重要な要素だ。もうみなさん想像がついてきたと思うが、この部分が会計上の見積もり、IFRSにつながっていく部分になる。

 

というわけで、この属性の人々をあまり考えなくてもよいシンプルな状況、即ち、創業経営者やすでに社内に権威を確立した経営者の頭の中のリスク管理を僕なりに想像したものと、後段の人々の存在を前提とした普通の状態でのリスク管理の在り方について、次回以降に記載する。

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