「カテゴリ」を付け直し、記事の並べ順を変えました
cocologの趣旨をよく理解せず適当に付けていたカテゴリと、順番に読んでほしいという思いから古い順にしていたトップページの記事の並びを新しい順へ変更しました。
カテゴリはこのブログ専用のものを原則付けるようにしましたが、あまり数を追加できないので、大雑把な分類になってしまいます。しかし、このブログは会計系の方、内部統制系の方、震災系(やなでしこ系)に興味のある方がいらっしゃるようですので、IFRSに関連しない記事はすべて番外編とし、IFRS関係でも内部統制系は別カテゴリにしました。
記事の並び順については、トップページは新しい順に、月別・カテゴリ別のバックナンバーは古い順に並べることにしたのですが、こちらはなかなかサーバーが言うことを聞いてくれません。トップページを新しい順にすることを優先しますので、月別やカテゴリ別のページについては新しい順に並んでいることがありますが、ご容赦ください。いつかは古いもの順に並び替えたいと思います。
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ところでみなさんもご存じのとおり、オリンパスの過去のM&A(2006年~2008年)の問題が、社長の内部告発という異例の経過を経ていることもあってとても話題になっています。FBIも捜査に着手したと報道されています。オリンパスの株価も下げているようです。
内外4件のM&A、買収対象は小規模企業なのに数千億という多額の資金が動き、ケイマンの正体不明のアドバイザー企業に数百億の手数料を払っている・・・。その一部はすでに数百億の減損損失になっているようですが、詳細な開示がないし、規制当局も取引所も制度上直ちに追加の開示を行わせることができないとしているようです。
報道されていることが事実だとすると、内部統制や会計処理の妥当性の問題のほかにも、監査の問題(当時の監査人の監査意見形成と2010年3月期の監査人交代の経緯、現監査人への引継ぎ)、規制当局・取引所のスタンスや開示制度の欠陥など色々問題がありそうです。それに単に動いた資金の大きさのことでなく、偽装や架空の可能性が疑われ、その背後にあるもっと重大な隠し事の存在さえ想像されます。
これは会計基準やIFRS以前の問題だし、僕がみなさんより余計に情報を持っている案件というわけではありませんので、このブログで扱うべきものではないとも思いますが、監査の現場にいた者からするとこんなことが事実なんて信じられず、またもし事実だとすれば適正意見を表明した重さは想像しただけで息苦しくなります。
ということで、この問題の進展によってはですが、IFRSというテーマから離れて、監査人の置かれた立場や心情などについて「番外編」で触れていきたいと思います。
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