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2012年1月10日 (火曜日)

持分(Equity)~会計用語のEquityって?

昨日は、英語のEquityに対立を解決するというニュアンスがあるのではないかと書いた。会計用語としてのEquityにもそれがあるのだろうか。

 

会計用語としてのEquityは「Ownership interest in a company as determined by subtracting liabilities from assets.(資産から負債を差引いて決められる会社所有者の利益)」となっている。なるほどIFRSの資産・負債アプローチと同じことを言っているが、利害対立を解決する具体的な印象はあまり見えてこない。

 

ところが、IFRSの「財務報告に関する概念フレーム―ワーク」のOB12という段落には次のようにある。

「一般目的財務報告書は、報告企業の財政状態に関する情報を提供する。これは、企業の経済資源(economic resources)および報告企業に対する請求権(claims)に関する情報である。」

経済資源とは資産とみて良いと思うが、請求権(claims)とはなんだろうか。日本語でクレームと言えば「文句をつける」みたいなイメージだが、英語のclaimは、所有権等の権利に基づく要求事項だ。即ち、財政状態に関する情報とは、まさに利害の衝突現場ということになる。

 

要するにB/Sは、会社の資産から生み出される将来キャッシュフローを債権者と株主で分かつ状況を表示するということだろう。資産が金を生み出し、負債にそれを優先して配分し、残りを株主が享受する。それが各資金提供者の権利に応じた資金の分配というものである。だからEquityは株主の公正な取り分であり、日本語ではそれを「持分」と表現している。

 

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