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2012年1月10日 (火曜日)

持分(Equity)~英語のEquityって?

少々遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。株安、円高、増税・・・。東日本大震災の被災地、被災者の生活も心理的、経済的に深刻なようです。他人に頼っても良くなりませんから、みなさま、自助努力を怠らぬよう、自助努力が実りますよう祈念しております。

 

さて、「資産」に区切りがついたので次に進むが、「負債」を飛ばして「持分」へ行こう。「持分」は資本の部のことだが、聞きなれないなあ、と思ったので、英語まで遡って「Equity」をネットで検索してみた。「Equity」ってなんだろう。

1. Ownership, especially in terms of net monetary value of some business.
(所有権、特に事業の正味の金額価値。)

2. (law) A legal tradition that deals with remedies other than monetary relief, such as injunctions, divorces and similar actions.
(法律用語。金額的救済ではなく差止請求や離婚などの処置に関する法的慣習。)

3. (law) Value of property minus liens or other encumbrances.
(法律用語。担保権などを差し引いた財産価値。)

4. (accounting) Ownership interest in a company as determined by subtracting liabilities from assets.

5. Justice, impartiality or fairness.
(公平、公正)

出典は『Wiktionary (2011/10/29 15:23 UTC )だが、日本語訳は僕。雑なので要注意。

 

5の公平、公正という意味があるのには驚いた。ちょっと会計用語の資本の部とはかけ離れている気がする。一方、1の正味の事業価値、3の担保権等を差引いた財産価値というのはうなづける。2は英米流の慣習法(判例主義)でも埋められない部分を公正や正義といった観点から補う法的な慣習を言うらしい(あまり自信はありません)。

 

どうも、Equityという言葉には対立を解決するというニュアンスがあるらしい。例えば1の「正味」、3の「担保価値を差引いた」というのはプラスの価値とマイナスの価値が混在して分かり難くなっているものをネットしてスッキリ分かりやすく表わすとか、2は正に利害対立をしている人たちが受け入れられる状況にするとか。

 

すると確かに5の公平、公正というのも、利害関係者に受け入れられる偏りのないバランスのとれた姿勢という意味なので関連がある。さて、では会計用語としてのEquityは?ということだが、これは明日に譲る。

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