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2012年1月17日 (火曜日)

有用な財務情報とは~質的特性の改定

まず、改定前と改定後をざっと比べて改定の概略を見てみよう。改定前の質的特性はいろんな形の4本の足で歩いていた、強いて言えば4本足のタコが歩くようなものだったが、改定後は手や頭など4つの器官でバランスを取りながら2足歩行でスタスタ歩いている感じだ。

 

改定前は「主要な質的特性」として、「理解可能性」、「目的適合性」、「信頼性」及び「比較可能性」の4つが掲げられていた。そして「目的適合性」に関連して、重要性が、「信頼性」に関連して、表現の忠実性、実質優先、中立性、慎重性、完全性の5要素が説明され、「目的適合性」と「信頼性」の両方に対する制約として適時性(やコストとベネフィットの関係)が説明されていた。

 

2010年の改定後は、2つの基本的な質的特性(目的適合性と忠実な表現)と4つの補強的な質的特性(比較可能性、検証可能性、適時性、理解可能性)に分類されたので、メインとサブの関係も、特性間の関連付けも、すっかりシンプルになった。ここまで変わると個々の言葉の意味も変わったのに違いない。磨り潰して練って、別の団子を作ったようなものだ。特に表現の忠実性、実質優先、中立性、慎重性、完全性の5要素を従えていた「信頼性」というメインの質的要素は、完全に磨り潰されて改定後は臭いさえ残っていない感じだ。

 

したがって、個々の言葉、即ち「目的適合性」や「忠実な表現」についても先入観なく内容を理解しなければならない。

 

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