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2013年11月 9日 (土曜日)

307.【番外編】空気を乱すことを恐れるな

2013/11/9

みなさんは、田原総一朗氏がメール・マガジンを発行しているのをご存じだろうか。毎週金曜の夕方に、時事問題を解説し、鋭い分析を披露してくれる。もしご興味のある方は、下記のHPでメール・アドレスを登録することができる(無料)。また、過去分については、同じHPにブログとして掲載されている。

 

http://taharasoichiro.com/

 

さて、昨夕のメール・マガジンのタイトルは『みずほ銀行の不正融資やホテルの食材偽装表示にある「日本の病」』であり、今日の記事のタイトル「空気を乱す・・・」は、その結論部分から採らせていただいた。但し、田原氏は、この問題を単に個人の心構えの問題で済まそうとしているわけではない。経団連が社外取締役の義務化を葬ったことなどを引合いにし、日本の組織に足りない点を指摘している。同質化した内輪の議論、アイディアで満足せず、外部の視点・意見を取り入れよと。

 

これは良く聞く話であるが、奥が深い。組織にとっても、個人にとっても、発想が凝り固まってしまえば窮屈なだけで面白くない。田原氏が様々な例を挙げながら論理展開してくれるので、読み手の頭にも、色々浮かんでくる。例えば・・・

 

 ・業務改善プロジェクトなどで行われるブレーンストーミング

「外部の意見」というわけではないが、常識の枠を外して自由な発想でアイディアを出そうというのは、あたかも、内部の人が外部の人になるようなものだ。

 

 ・外国人と働く

みなさんの方が経験豊富かもしれないが、僕も日系ブラジル人(日本語ができる)と同じプロジェクトで1年間ほぼ毎日顔を合わせて働いたことがある。確かに、時々思わぬこと言う。もちろん、当たりばかりではないが。

 

 ・外国人と生活する

結婚するとか、同棲するという意味ではなく、同じ地域社会で生活するという意味だ。アベノミクスは少子高齢化問題に対応していないから成長戦略として欠陥があると、外国人から指摘される。即ち、移民受入れ問題だが、我々日本人には抵抗感が強い。

 

しかし、僕の近所でも先週は子供たちが仮装して商店街を回っていたが、かなり遠慮がちだった。本場のハロウィーンを知る人たちが混じれば、もっと楽しいものになっていたかもしれない。スーパーの品揃えもバラエティー豊かに変わるかもしれない。

 

そういえば、WSJやロイターでは、アベノミクスに対する外国人投資家の期待が剥離しつつあるという記事が、最近また目立つようになってきた。円高是正が始まって1年近く経つが、日本企業の業績の回復が為替差益分しか見込めない(=数量増加がない)とか、第二の矢の財政政策のちぐはぐな対応(公共事業で需要を作って、増税で消費を抑制する)や、第三の矢に対する評価が低いレベルで固まりつつあるからだろう。「結局旧来の手法だ」という批判に繋がっている。唯一上手く進捗している第一の矢(金融緩和による円高是正、デフレ是正)も、このままでは危ういかもしれない。

 

企業がイノベーションを起こして付加価値の高い製品を開発するとか、政府が新しい発想で成長戦略を構想・実行するとか、大きな新しい変化を起こすには、アウトサイダー的な新しい人を上手に取込み、その集団の常識に風穴を開けることが必要なのだろう。例えば、小泉政権では竹中平蔵氏がそういう存在だった。第一の矢では安倍首相自身がそうだったし、日銀総裁に就任した黒田東彦氏がそうだった。そういう意味で、楽天の三木谷浩史氏が産業競争力会議の民間議員を辞任したのは、アベノミクスの将来を占ううえで象徴的だ。

 

しかし、「三木谷氏は辞任することで空気を乱し、それが改革に勢いを与えた。」 あとから、そう評価されるようになることを祈りたい。だが、事はそう簡単ではない。もう一度、人事をやり直した方が良いのではないだろうか。先日閣議決定された上級官僚の人事を首相や官房長官が主導するという人事局は、長期的に期待は大きいが、来春設置が目標なので、それを待っていては遅過ぎる気がする。

 

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