328.【番外編】寒さ対策
2014/1/23
寒い日が続いているが、みなさんは大過なくお過ごしだろうか。僕は元々冬が苦手だったが、最近はそうでもない。というのは、体を温める良い方法を知ったからだ。首を温めることである。「な~んだ、そんなことか」と思うことなかれ。本当に背中の芯からポカポカ暖かくなる。しかも、コストはたったの700円。それで、この冬を乗り切れる。
まず、首を温めることの重要性と効果を考えてみよう。・・・と、ここで説得力を高める材料をネットで検索するも、なかなか良いネタに出会えない。例えば、血液の20%が首を通ることが分かったが、あの暖かさはそんな低い割合ではない。もっと60%とか70%とか、首を温めるだけなのに、全身が暖かくなるようだ。
「首を温めれば健康になる」(松井孝嘉著)という本を紹介したブログもいくつか検索された。どうやら、頭痛、めまい、慢性疲労、ドライアイ・・・と様々な病気とも言えないレベルの生活の不快感を取り除く効果があるようだ(僕は確認していない)。しかし、ドライヤーとかホットタオルで温めると書いてある。そんなの一時的に温まるだけじゃないか? 通勤中の寒さが防げない。それで冬は凌げない。
マフラーを巻いて通勤する方は多いが、巻方がどうの、隙間がスースーするの、ぶらぶらが鬱陶しいのと、色々不満はないだろうか。しかも、室内でマフラーはしない。しかし、首を温めれば、上着やセーターやベストが要らなくなる。1枚、身軽でいられるのだ。
それなら、スヌードというマフラーを輪っかにしたような、ゆったり巻くやつもある。優雅だが、しかし、似合う、似合わないがありそうだ。残念ながら、僕は後者。顔がごつい。
「じゃ、なんなの?」と焦れたところで、核心に入りたい。
答えは、セブンイレブンが700円で販売しているネック・ウォーマーだ。これは、とっくりセーターの首の部分を切取ったようなもので、スヌードのような大袈裟なものではない。Yシャツの襟の内側にも入るから通勤でも室内でもOKだし、就寝中でさえつけられる。発熱素材を使用していて、とても暖かい。毎朝、布団から出るために悪戦苦闘されている方は、付けたまま寝ればよい。あの、果てしない苦悶の時間から解放される。逆に、「ああ、今朝も暖かい」と幸福感に包まれて起きられる。
ところで、なぜ首だけでこんなに暖かいかだが、色々読むうちに一つの答えに辿り着いた。人間は寒いと感じると末梢血管を収縮させるので、血の巡りが悪くなり、余計に体が冷えるらしい。一方、暖かいと感じると、逆に血管を拡張させ血流量を増やすので、体が温まるのだそうだ。そして、首は暖かさを感じる温点と呼ばれる触覚器官の密度がとても高い。ということは、その首を温めると、脳が「暖かい」と騙されるのではないか。それで血流量が増えて体が温まるということかもしれない。ということで、首を温めることは、人体の知覚システムと循環器システムのツボを押さえた、実に効率的でスマートな寒さ対策といえよう。
ただ、誤解しないでいただきたい。寒中水泳でもするような裸同然の格好で首だけ温めても、効果は限定的だ。「寒いかな?」というのを、「いやあ、暖かいじゃないか」と脳を騙すのだから、相応の環境を整えてやる必要がある。あまり薄着で風邪をひかないようご注意いただきたい。
さて、気候も寒いが、伊藤博文暗殺犯の安重根記念館開設で、東アジア情勢も増々温度が下がっている。
(WSJ 1/22 無料記事。現在の国際的な歴史観がベース。)
各国政府高官の舌戦はホットだが、これで暖まっては後が怖い。ネック・ウォーマーのようなツボを突いたスマートな温まり方はないだろうか。いやいや、まだまだ、その環境は整っていない。こちらは、焦れずにじっくり環境づくりに励むしかなさそうだ。構造改革等々・・・、時間を無駄にしないで。
(ファミリーマート、ローソン、ミニストップで確認したら、若干高いが同じようなものが置いてあった。良いものを発見したと思って報告させてもらったが、意外に一般的なもののようだ。みなさんも既にご存じだったかもしれないが、あしからず。)
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