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2014年10月21日 (火曜日)

410.【QC02-08】リスク管理ーIFRSの保守主義

2014/10/21

このシリーズの前回(408-10/16)は、日本の保守主義の意味するところについて僕の思うことを記載した。保守主義は、評価額などの会計上の見積りの高低、費用の早期計上や収益の遅延認識などを要求しているのではなく、現状を正しく、予断なく理解しようとする態度・姿勢であり、経営者が経営環境の実態を理解しようとする場合の態度・姿勢と共通している。

 

今回は、それに対してIFRSがどうなっているかを検討する順番だ。といっても、すでに「【製造業】マーフィーの法則と保守主義(2012/9/18」に記載しているので、重複してしまう。まず、これを簡単に要約しよう。

 

結論からいうと、この記事にも、前回の日本の保守主義と同様、IFRSでも保守主義は態度の問題だから、「資産の評価額を低めに、費用を早めに」といった会計の問題以前の問題である、と僕の考えを記載した。即ち、保守主義とは「リスク管理をしっかりやること」だと書いた。その結果の見積りなら、IASBがいうところの適切な「中立的な」金額となる。

 

そう考えると、IFRSに「保守主義がない」というより、IFRSは保守主義を前提としているが、「保守主義はリスク管理、つまり、内部統制の問題なので、概念フレームワークに記載されていない」というのが、僕の解釈だ(僕の考えに過ぎないが、一応、概念フレームワークの文章から類推して、この結論に至った)。

 

では、今回は何を書くか。

 

「内部統制の問題である保守主義を、会計規準に記述すべきかどうか」というのはどうだろう。ただ、正直言って、僕にはあまり関心が湧かないテーマだ。どちらでも、使い勝手が良ければよいと思う。

 

ということで、書くことが思い浮かばなかった。要するに、IFRSだからといって、日本の保守主義と違うことはないのではないだろうか。

 

 

 

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