« 485【番外編】冷夏になでしこ | トップページ | 487【番外編】ギリシャ問題からドイツ問題へ »

2015年7月 7日 (火曜日)

486【投資】中国とギリシャで途中下車?

2015/7/7

中国の“一帯一路構想”なら、中国とギリシャは始発駅と終着駅。下車するとしたら、“途中下車”にはならない。よって、今回は“一帯一路構想”の話題ではない。僕がタイトルを“途中下車”としたのは、僕の投資を一旦売却してゲームから降りることを意味している。要するに、この先、株価が上がり続けるかどうかが不安になってきたのだ。

 

 

それは臆病すぎるのでは? と思われるかもしれない。確かに、次のような情報もある。

 

⚫️ 中国

 

上海や深セン市場の株価が暴落しているが、日本や欧米の資金はほとんどこれらの市場には入っていないと言われており、あくまで影響は中国国内に限られる。

 

日本へ爆買いに来ている富裕層が株価暴落の損害を受けており、今後、インバウンド需要が減少する可能性を危惧する声がある。しかし、今回の暴落で本当に損害を受けているのは、最近株式投資を始めたもっと下の層が多い。日本への影響は心配するほどではない。

 

したがって、あまり深刻に考える必要はない。

 

⚫️ ギリシャ

 

ギリシャの経済規模(GDP)はEU2%ほど。それがデフォルトしようが、何しようが、世界経済に大きな影響はない。しかも、ギリシャ市場に民間の投資資金や融資はほとんどなく、多くは政府や国際機関で賄われている。ますます、民間経済に対する影響は限られる。

 

2012年の欧州危機の時は、PIIGSと呼ばれたイタリアやスペインなどの脆弱な経済の周辺国への影響が心配された。しかし、現在は、ESM=欧州安定メカニズム)による金融支援制度が確立され、ECBによるユーロ圏加盟国の国債買取制度もある(3月より量的緩和を実行中で、そのほか、OMTと呼ばれる国債買支え防衛策も用意されている)。ギリシャの影響を他の国へ飛び火させない仕組みが整っている。

 

したがって、これも、あまり深刻に考える必要はない。

 

加えて・・・

 

ヨーロッパ経済は上向いている。特にドイツは安いユーロの支えもあってずっと絶好調。その他の国も、ここに来て、数ヶ月前に心配されていたデフレ(=日本化)不安が薄らいでいる。経済の体温は徐々に上がってきた。ギリシャ問題の霧が晴れた時には、素晴らしい景色が見られるかもしれない。

 

中国経済は、西側の複雑な経済システムとは異なりシンプルで、まだ中国共産党(や政府)が統制可能な状況にある。現在、消費が経済を主導する“新常態”への移行を目指しており、その改革過程で経済成長が減速したり、債務調整するのは共産党の想定範囲内。習近平中国共産党主席の権力基盤は腐敗撲滅キャンペーンでますます強固になっており、国民からの人気も高いので、この改革の実現可能性を低く見てはいけない。

 

と、こんな意見もあるようだ。(以上は、色々なものを見たり、聞いたり、読んで得られた印象をまとめて記載したので、残念ながら、具体的にどの記事に書いてあったかを示すことができない。)

 

しかも、日本経済もようやく上向く兆しが見えてきた*1。個別企業業績は、アベノミクス以来円安にサポートされて好調だったが、日本経済としては消費税率アップの影響もあり、なかなか改善が実感できなかった。しかし、この夏には、いよいよその時がくるかもしれない。

 

 

しかし、僕の経験では、夏の株式相場は盛り上がらない。わずか数年の乏しい経験に過ぎないが。株の世界では、これを“夏枯れ”というそうだ。

 

ギリシャは、中期的に見れば、なんらかの解決へ向かうだろう。そうすれば、それなりの相場に落ち着く。早ければ(=欧州首脳が政治責任をとれば)、夏枯れが終わらないうちに、霧が晴れる可能性もある。問題は、その頃中国がどうなっているかだ。

 

中国は、政府によって公表されるGDPなどの統計と、マスコミ報道の間に隔たりが大きいので、非常に実態がつかみづらい。中国の統計は信用できないと言われているが、マスコミにも偏りがあるようだ。統計ではそんなに悪くない気がするが、報道ではとても状況の悪い個別案件が伝えられる。

 

そして、このところ毎月減少している中国の輸入は、ようやく増え始めた日本の輸出に悪影響を与える。いつかは日本の輸出が減少に転じる。それはいつか。秋まで持てるか。しかし、それでは霧が晴れても、東シナ海の対岸に立ち枯れした森を見ることにならないか。長く持ちすぎではないか。

 

 

まずは、6日の欧州と米国の相場がどうなるかだ。日経平均は6日に約2%下落したが、欧米市場はそこまで落ちない可能性がある(特に米国)。そうなれば、7日(=今日)以降、日本市場も落ち着くかもしれない。再来週には第四半期決算の公表も始まるだろう。上記の日銀短観を見る限り期待できそうな気がする。そこまでは、頑張って持ってみようか。

 

何れにしても、霧は濃い。全く手探りの状況だ。ゴルフで言えば、ティー・ショットから転がすぐらいの慎重さが必要な局面かもしれない。

 

 

🍁ー・ー🍁ー・ー🍁ー・ー🍁ー・ー🍁ー・ー🍁ー・ー🍁ー・ー🍁ー・ー🍁ー・ー🍁ー・ー🍁

*1 6月の日銀短観について、次の記事がある。いずれも REUTERS 7/1の記事。

 

日銀短観、企業心理が消費増税前に回復 緩和観測は後退

〔ポイント分析〕6月日銀短観、大企業景況感しっかり改善 設備投資も急回復

 

“消費増税前”とは、大変景気の良かった昨年3月のこと。大企業を中心に、そこまで景況感が回復してきたという。理由として、輸出の増加(自動車を除く)と、国内消費や国内設備投資の増加が挙げられている。特に注目は、国内設備投資計画の上方修正の程度で、大企業では5年ぶりの伸びが予定されているという。この数年設備統制の弱さが常に指摘されてきたが、ついに、東日本大震災の前に回復したことになる。

 

 

« 485【番外編】冷夏になでしこ | トップページ | 487【番外編】ギリシャ問題からドイツ問題へ »

番外編」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/577176/61847408

この記事へのトラックバック一覧です: 486【投資】中国とギリシャで途中下車?:

« 485【番外編】冷夏になでしこ | トップページ | 487【番外編】ギリシャ問題からドイツ問題へ »

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ