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2015年11月 2日 (月曜日)

525【投資】台風一過、晴れはいつまで?

2015/11/2

投資をやられている方は、先月末の日経平均株価が19,000円台を回復して、ホッとされていると思う。僕も、短期目的の投資銘柄を中心に、一時は大変な含み損を抱えたが、ひたすら売らずに耐えた。その結果、まだ含み損の解消には至ってないが、一方、台風の最中に購入したものもあり、今は「いつ損切りするか」ではなく、「いつ利益確定するか」を考えることもある。

 

その際、最も注目しているのは、次のことだ。

 

12月16日*1のFOMC(=米国・連邦公開市場委員会)による利上げに向けて、市場の反応はどっちに向かうか(強気か弱気か)。

 

僕は12月に米国は利上げするだろうと思っている*2。しかし、証券アナリスト等は、利上げは来年へ先送りされるという予想・意見の人が多いようだ。これらの人たちによれば、米国経済は、以下の理由でそれほど強くないとされている。

 

・7-9月の米国GDP成長率が4-6月の3.9%から1.5%へ大きく減速した。

・物価上昇率も上昇の兆候が見えない。

・雇用統計の新規雇用者数の増加ペースが減速している。

・中国経済など新興国経済への不安(一時期の過度な悲観は去った)。

 

米国の投資家が「米国経済は強い」と思っていれば、利上げはお祝い事になる。投資家たちの思いをFRBが追認することで、投資家たちの(明るい)予想に自信を与えるからだ。そして株価は上昇する。逆に、「米国経済は弱い」と思っていれば、利上げは厄災になる。まさに「泣きっ面に蜂」になって、株価は下落する。

 

10月末の株価を見ると、日経平均はまだ回復途上だが、米国のDOW30種平均はチャイナ・ショック前の6月末や7月末の水準まで概ね回復している。その回復の過程で、上記の米国の投資家の思いを垣間見られる象徴的な出来事があった。

 

・米国の投資家が「経済は弱い」と思っていることを象徴する出来事

 

10/2から10/12までDOW307連騰したが、その間、10/2の雇用統計をはじめ、年内利上げを否定するような悪い経済指標の公表が続いた。悪い指標なのに株価が上がるのは、利上げが遠のくことを投資家が期待するからで、その裏には投資家が米国経済に自信を持っていないことがあると考えられる。

 

・米国の投資家が「経済は強い」と思っていることを象徴する出来事

 

10/28FOMCは12月利上げを示唆する声明文を公表した。これに対して株式市場は急落後に急騰するという反応を見せた。結局、DOW30は前日より200ドル弱上昇して終えた。

 

10月上旬の悪い指標もあって、米国の投資家は年内利上げの可能性は低いと思っていたので、FOMCの声明文にまず悲観的な反応を見せた。しかし、すぐに切り返して上昇して終えたのは、中国経済に対する報道に肯定的なものが増えてきていた(製造業は悪いがサービス業は良いなど)ことや、10/2の雇用統計も、労働市場が悪化して新規雇用者数の増加ペースが減速したのではなく、むしろ、労働市場が引き締まったからとの新解釈が提示されるようになっていたことがあると思われる。そこにFOMCの声明文が強気に転じたので、投資家の米国経済に対する自信が強まった可能性が考えられる。

 

米国では、上旬に悲観的だったものが、下旬に楽観的に変わったように見える。しかし、状況は揺れ動いており、すぐに悲観に逆戻りするかもしれない。これは日本も同じで、9/29には17,000円を維持できなかった日経平均が、冒頭に記載した通り、10月末には19,000円を回復した。しかし、まだ2万円を超えるほどの勢いではないし、また、いつ逆戻りを始めても不思議はない。

 

しかし、台風の最中に「風雨はいつ弱まるのか、それともさらに強まるのか」と悩むことと、今のように「この晴天はいつまで続いてくれるのか」と悩むのでは、全然違う。不安は不安でも、なんてポジティブなんだろう。

 

このシリーズの前々回(507ー9/6)は神頼み、前回(512ー9/19)は子供騙しで自分自身を慰めたが、今回は天に感謝したい気分だ。

 

 

🍁ー・ー🍁ー・ー

*1 日本時間では翌17日の午前4時頃に声明文が公表される予定。

 

*2 金利先物市場から推定すると、市場関係者(市場参加者)の半分ぐらいが12月の利上げを見込んでいることになるらしい。

 

12月米利上げ予想増加、FOMC声明受け=金利先物 REUTERS 10/29

 

但し、僕が知る限りでは、証券会社等のアナリストや経済学者などは、12月に利上げを予想したり或いは、12月に利上げすべきとの意見を持っている人は、それほど多くないようだ。

 

 

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