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2015年12月22日 (火曜日)

536【番外編】サンフレッチェ広島、世界第3位

2015/12/22

12/20(日)にクラブW杯の3位決定戦と決勝が、横浜国際競技場(=日産スタジアム)で開催され、僕も見に行った。決勝ではMSN(=メッシ・スアレス・ネイマール)が大活躍してバルセロナが優勝を決めたが、僕にはサンフレッチェ広島の第3位の方が強く印象に残った。

 

このブログでは、以前も横浜国際競技場での観戦について記載したことがある。覚えておられる方もいらっしゃると思うが、その時は座席がサッカー選手から遠く、かつ、手前側ではなく、遠い方のゴールに全てのシュートが決まったので、老眼が始まっている僕にはきつかった様子を書いた*1

 

「それなのに、また、行ったの?」と思われた方もいるかもしれない。

 

そこで、今回は双眼鏡を用意した。今回はゴール裏2階の安い席(でも高価!)である上に、見たいのはなんといってもMSN。彼らの素晴らしいテクニックは、遠くからではごちゃごちゃとしか見えない。だから、絶対に双眼鏡が必要と思ったのだ。

 

しかし、2試合を見終えて、新横浜駅へ向かう途中で友人と話したのは、バルサのことではなかった。「今日印象に残ったのは、圧倒的に広島だよね。バルサはMSNが当たり前に活躍して当たり前に勝ったけど、広島はアジアで敵なしの広州相手に広島サッカーで見事な横綱相撲を披露してくれたものね」と話し合った。

 

しかも、今回の広島ー広州戦は、すべてのゴールが手前側のゴールで決まった。試合開始早々に決められた広州の先取点も、後半広島が決めた同点弾、逆転弾もすべてだ。2階席ではあるが、双眼鏡なしでも、十分に見られる近い距離だった。

 

それなら、双眼鏡は要らなかった?

 

そうではない。実は、上記は僕の友人にとっての話であって、僕は違っていた。もちろん、僕らは隣りの席で一緒に観戦したのだが、広島の2発が決まった時に限って僕はその席にいなかった。では、僕はどこにいたのか、そして、なぜそうなったのか。

 

これには、僕ら2人の、観戦準備の違いが関わってくる。

 

僕は、上記の通り、進みつつある老眼を心配し、双眼鏡を準備した。一方、友人は、寒さを心配し万全な防寒対策をしてきた。これが明暗を分けた。

 

スタジアムに到着した頃は、友人は「暑い、暑い」と言っていた。駅からちょっと歩いただけで、友人は汗をかいていたのだ。僕は「防寒対策が、大袈裟過ぎるからだよ」とせせら笑っていた。

 

しかし、試合が始まる頃になると寒くなった。冬のスタジアムの寒さは十分知っているつもりだったが、暖冬なので甘く見ていた。ちょっと予想以上だった。

 

真下の1階は、広州サポーター席だった。向こう側には、広島サポと、バルサと対戦するリバープレート・サポが陣取っていて、熱心に応援していた。必然的に、我々はちょっと引いた感じで、おとなしく観戦することになった。広島は、試合開始早々に先取点を奪われたし、これがまた、寒さに輪をかけた。

 

前半終了後の休憩時間に、友人が「何か暖かいもの買ってくるね」と言って席を立ったが、「売店の行列が長すぎて諦めた」と戻ってきた。期待が裏切られて、さらに寒くなった。

 

後半も中頃のこと、僕は、3位決定戦と決勝戦の間はさらに売店の行列が長くなるのではないか、と不安に駆られた。試合中なら行列が短いだろう、暖かいものを買うなら今のうち、と思ったので、今度は僕が「暖かいもの買ってくるね」と言って席を立った。

 

しかし、十分行列は長かった。でも、寒かったから並んだ。すると、「ウォー!」と急にスタジアムが盛り上がった。そして、広島の同点ゴールがアナウンスされた。さらにそのまま並んでいると、再び盛り上がった。今度は広島の逆転ゴールだった。

 

みなさんは、「やっぱり双眼鏡は無駄になったな」と思われたかもしれない。友人も、僕がフランクフルトとつくねのくし刺を持って席へ戻ると、それを受け取りながら「大事なシーンを見逃したね」と、礼も言わずに笑った。しかし、最初に述べたように、そうではない。それは違う。

 

売店の脇にはモニターがかけられており、試合の様子が映されている。だから、僕は、長い行列の後方から双眼鏡でその同点ゴールを見た。双眼鏡がなければ、多分、何が起こったのか全然わからなかったと思う。間違いなく、双眼鏡が役立ったのだ。ただ、逆転ゴールの時は、列がだいぶ進んでモニター付近にいたので、双眼鏡は不要だったが。

 

友人にも「双眼鏡を持ってきてよかった」と強弁した。が、もちろん、内心は忸怩たる思いだった。

 

寒さ対策をした友人と、老眼対策をした僕。どちらも、サッカー観戦に備えた準備をしてきたのだが、明らかに軍配は友人に上がった。そして僕は、次のように反省した。

 

広島の試合運びは後半に特徴がある。勝っていれば逃げ切るために、そして負けていれば逆転するために、必ず、後半にフレッシュな攻撃選手を投入する。広島は、Jリーグの時と同様に、クラブW杯でも、一貫してこのパターンを継続していた。であれば、試合後半に席を立つようなことをすべきではなかった。そのためには、いくら暖冬でも、しっかり防寒対策を準備をすべきだった。

 

とんだサッカー観戦になったが、それでも、サンフレッチェ広島のサッカーは素晴らしかった。

 

 

🍁ー・ー🍁ー・ー

*1 477.【投資】黒田発言で衝動買い(6/15)」の導入部分。

 

 

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