607【番外編】平成の歌はスガシカオ『Progress』
2019/5/5
時代の区切り、改元。人生2度目の体験だが、1度目とは随分様子が違う。まず、崩御のない“譲位”なので社会が明るい。日本が、飛ぶ鳥を落とす勢いのJAPAN
as No.1ではなく、少子高齢化のトップ・ランナーになったことも。当時の日本は(覇権国米国の)脅威だったが、今は伝統ある独特な文化と自然で親しまれ、観光客が押し寄せる世界に人気の国だ。
30年が経ち、僕が歳をとったことも大きい。当時は社会に出たて、というか会社を辞めて、会計士試験の受験生だった。その後、監査法人での様々な経験を経て、今は周りが違って見える。
あちこちで平成の振り返りと令和の見通し・期待が語られているが、僕は会計士として「平成は減損会計の時代だった」と言いたい。そして僕にとっては、「減損会計のテーマソングは『Progress(byスガシカオ)』」なのだ。即ち、僕にとって平成の歌は『Progress』なのだ。
スガシカオさんはこんなことを言われても、嬉しくないどころか迷惑に違いない。なんせ、減損会計といえば多くの経営者から忌み嫌われるサディスティックな会計基準だ。サディスティックというのは減損会計を勧めるサディスト(会計士・監査人)の立場からの表現で、それを強制される経営者から見れば、「相当なMじゃなきゃ拒否したい」代物だ。そして僕の経験では、多くの経営者はMよりSである。
この歌は皆さんもご存知の通り、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』のテーマソングだ。詞は渋い*1。理想と現実、夢と挫折、でも諦めない人の生き様への賛歌。これがこの曲に対する僕の理解だ。
この曲がなぜ減損会計のテーマ曲なのか、そしてそれが平成を代表するのか。ここが重要だが、次回に繰り越したい。そんなに間隔を空けない予定だ。
しかし、勘の良いみなさんなら、もうお分かりと思う。“理想と現実”を“事業計画と実績”に置き換えれば良いのだから。そして“挫折”とは何か、“それでも諦めない”とはどういうことか。減損会計は確かにSMプレイだが、そこに喜びがなければ成立しない。
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*1 歌詞はネットのあちこちにあるので曲名で検索すればすぐ見つかる。参考に、そのうちの一つを紹介する。
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