(C01)減損会計(固定資産)

2015/5/6

「減損会計」は、IFRSの中で、そして企業経営にとって、非常に重要な位置づけにあると僕は考えています。

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「IFRSは時価主義」と宣伝されますが、実は取得原価がベースになっています。IFRSも複式簿記による取引集計を「前提」にしている以上、ベースは取得原価なのです。しかし、過去情報に過ぎない取得原価だけでは、経営者を含む企業の利害関係者は満足できません。特に含み損をもたらす点は深刻です。その取得原価主義の重大な欠陥を、減損会計は改善しています。

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経営的には、事業の将来にどんな問題があるかを焙り出す重要なプロセスが減損会計のなかに隠れています。減損会計は、経営に役立つリスク管理と親和性が高いです。多くの方が減損会計を毛嫌いしているのではないかと思いますが、良薬口に苦しと思って、経営により積極的に取り込むことを真剣に検討して欲しいと願っています。

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022 2011/08/08 IFRS財団評議会の戦略レビューの報告について(1.会計の目的 の5)

044 2011/10/07 固定資産の減損会計を支えるもの

045 2011/10/11 回収可能性の判断

063 2011/11/30 IFRSの資産~償却資産と減損1

064 2011/12/05 IFRSの資産~償却資産と減損2

067 2011/12/14 IFRSの資産(まとめ)~資産のシンプルなイメージ

094 2012/02/28 有用な財務情報とは~「忠実な表現」と「比較可能性」の前に固定資産に寄り道

096 2012/03/08 減価償却-異説

144 2012/08/01 アジェンダ協議2011~ASBJの個別項目のコメント

171 2012/10/23 【製造業】個別科目の問題の概観

191 2012/12/18 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(12)ここまでのまとめと、いよいよ償却問題

192 2012/12/20 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(13)償却と減損

194 2012/12/23 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(14)非償却派の意見

195 2012/12/25 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(15)償却派の意見

196 2012/12/27 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(16)“再”のれんの本質

201 2013/01/10 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(18)ついに「のれん=人の評価」!

206 2013/01/24 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(22)のれんの減価・減損の意味

208 2013/01/29 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(23)アップルの株価

209 2013/01/31 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(24)本質に合った減価償却、減損の方法

211 2013/02/05 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(25)「のれんの減損」の概要

212 2013/02/11 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(26)使用価値の精神

213 2013/02/13 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(27)改善策は使用価値の対象?(“過去”の範囲)

214 2013/02/15 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(28)長期志向の使用価値

216 2013/02/19 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(29)直感的な割引率

217 2013/02/21 のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(30)投資者の要求する割引率

219.のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(31)客観的に検証できる割引率

220.のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(32)資産売却額の見積り

2013/03

222.のれん ー 毎期規則的に減損するのはどう?(33)結論。悪あがき、負け惜しみ。

 

ここからは、減損戻入シリーズです。途中からサッカーの攻撃に例えてタイトルをつけていますが、それは、見えてきた課題の克服が、難しいためです。IFRSの規程を素直に読むと、固定資産台帳(=減価償却台帳)の修正を個別資産ごとに行わなければならないように思えます。しかし、この作業は手間がかかるので、日本基準で減損戻入をしない理由の一つに上げられているほどです。

 

IFRSでは一定の場合に減損戻入を行います。しかし、そんな手間を掛けたくないですね。しかも、僕にはその手間が減損会計の本質に合わない無駄な作業に思えるのです。そこでグローバル・プレーヤーであるIASBのディフェンスを崩そうと、縦パスを入れたり、サイドに振ったり、壁パスを使ったりしています。

 

センタリングは、ちょっと勢い余って余分な問題を提起してしまいました。自主耐用年数の問題です。なかなかゴールにつながるラスト・パスへ辿り着きませんね。果たしてどうなるでしょうか・・・

2013/3~)

227.【製造業】減損戻入は面倒だが・・・

228.【製造業】減損戻入の大変さ

229.【製造業】減損資産の固定資産台帳を修正する理由

230.【製造業】減損資産の個別簿価修正。ん~、2連敗か?

232.【製造業】減損戻入~ちょっとボール回し

233.【製造業】減損の個別簿価修正要求を切崩す縦パス

235.【製造業】減損はビジネス評価(ポストプレー)

237.【製造業】減価償却からサイド攻撃

238.【製造業】減価償却単位を決める重要性(ゴールラインをえぐるドリブル)

239.【製造業】損益管理より投資回収管理(フェイント)

240.【製造業】減損後の減価償却(センタリング)

241.【製造業】自主耐用年数の必要性(逆サイドで壁パス)

242.【製造業】自主耐用年数と経営戦略(再度、壁パス)

243.【製造業】減損戻入~ここまでの振返り

244.【製造業】減損戻入~タイム!

245.【製造業】減損戻入~固定資産台帳の修正を最小に!(ラスト・パス)

247.【製造業】「減損はビジネス評価」と問題点の B、D、E

248.【製造業】減損損失累計額を動かさないことで生じるマイナスの減価償却費

249.【製造業】減損後の減価償却と問題点のA、C

250.【製造業】減損後の償却可能額と事業計画

252.【製造業】減損後の減価償却方法~IASB公開草案「減価償却及び償却の許容される方法の明確化」の観点から

253.【製造業】固定資産台帳の不吉な福音

257.【製造業】まとめ2(3/12の記事)の更新 2013/6/18

256.【製造業】減損戻入シリーズのFinal Answer 2013/6/15

 

 

ソフトバンクが、米国子会社スプリントが計上した減損損失を、連結で取り消しました。その結果、損失が25百億円も少なくなった可能性があります。この会計処理について、ソフトバンクは、ソフトバンクが採用するIFRSとスプリントのUS-GAAPの差によるものと説明しましたが、どうも腑に落ちなかったので、僕なりに検証してみました。

437.ソフトバンクのスプリント減損の不計上~疑問 2015/2/7

438.ソフトバンクのスプリント減損の不計上~検証~資金生成単位の見直し 2015/2/9

439.ソフトバンクのスプリント減損の不計上~検証~資金生成単位の見直し 2015/2/11

440.ソフトバンクのスプリント減損の不計上~検証~減損テストの支配権 2015/2/13

441.ソフトバンクのスプリント減損の不計上~あと書き 2015/2/17

442.ソフトバンクのスプリント減損の不計上~補筆~なぜ、固定資産の減損テストに子会社株式の公正価値を使うのか 2015/2/18

 

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